板倉東洋大前駅西口からまっすぐのびる大通りをしばらく歩くと、左手に三角屋根がかわいい「Cake Cafeロポン」が見えてきます。ケーキはもちろん、マカロンやランチも人気のこの店を切り盛りするのは、パティシエールの増田司さん。3歳の男の子のママでもある増田さんの板倉ライフを伺いました。
かわいいお店ですね。どんなイメージでつくられたのですか？
フランスの田舎にあるおうちをイメージしました。煙突のあるお菓子屋さんが憧れだったので。内装も同じイメージでドライフラワーのアレンジや小物を飾っています。
オープンはいつですか？ 板倉ニュータウンで開業した理由は？
オープンして7年になります。わたしは元々、板倉町の出身なんです。学生時代からまちを離れていましたが、結婚と同時に戻ってきて、実家の近くで開業することにしました。いずれ子どもができたときに、両親がそばにいてくれると何かと助かりますから。
板倉ニュータウンなら住人が多く、東洋大学の学生さんの流れもあるし、新しく入ってくる方もいらっしゃるだろうと。それと、すぐそこに保育園があり、子どもができたときに預けられるというのも、ここに決めた理由です。
いつからパティシエールを目指したのですか？
大学を卒業して料理教室の営業として就職し、そこで授業を持つようになったのがきっかけです。元々好きだったケーキをやりたいという思いが強くなり転職。ケーキ屋さんに勤めながら、週末に製菓とカフェの専門学校に2年半通いました。
目黒にあるレコールバンタンという専門学校で、2年はケーキ、最後の半年はデザインカプチーノやワインなどドリンクの勉強をしました。ケーキとワインの店舗をかけもちで働いていた時期もあります。24歳からの遅いスタートでしたが、約10年経験を積んで自分の店をオープンしました。
煙突のあるかわいい建物。テラスへ続く緑の小道にはベンチも。「植栽は花好きの母が定期的に植え替えてくれています」
店内もナチュラルなテイストで統一。手前のショーケースには各種ケーキが並び、奥にはマカロン専用ケースも
明るくくつろげるサンルーム。天井を飾るドライフラワーのアレンジが印象的「ロポン」という店名の由来は？
フランス語っぽい響きですが、全然違うんです。オープン前にリサーチのため、駅の反対側の小さなログハウスで定期的に焼き菓子の販売をしていて、『ロ』はそのログハウスからとりました。『ポン』はわたしの愛称から。よくポンチョを着て出勤していたので、みんなにポンちゃんと呼ばれていたんです（笑）。
どんなお客さんが多いですか？ どんな方に来てもらいたいですか？
女性のお客様が多いです。幅広い年代の方が、お茶やランチに来てくださいます。学校があるときは学生さんも。メインは地元の方ですが、口コミで知ったと佐野、加須、栗橋などからわざわざ訪ねてくださる方もいます。テラス席もあるので、犬連れの方にも気軽に来店していただきたいですね。
人気商品やこだわりを教えてください。
マカロンが人気です。子どもが買えるように値段を安くしているので、小学生が買いにきてくれることも。鬼やペンギン、ハロウィンなど、いろいろなキャラクターのマカロンも好評です。ケーキはすべて手づくりで、保存料などは一切使っていません。
バースデーケーキやクリスマスケーキも販売されていますか？
バースデーケーキは、できるだけオーダーメイドで対応しています。お子さんが好きなアニメのキャラクタープレートをのせたり、苦手なフルーツを聞いてのぞいたり、どんな味が好きかなど、希望を伺ってつくります。クリスマスケーキは毎年4種類ほど、完全予約制で販売しています。
マカロンはバリエーションが豊富。次はどんな新作やキャラクターが登場するのか楽しみ
上から時計回りに、しっかりした味わいのクラシックショコラ（360円+tax）、モンブランクリームが濃厚なショコラモンブラン（430円+tax）、しっとり軽いベイクドチーズケーキ（360円+tax）
マカロンをあしらったマンゴーレアチーズケーキ。好みのフルーツや味をリクエストできるランチはどんなメニューになりますか？
キッシュ、ベーグル、ニョッキの組み合わせを選べるランチプレートです。パンの経験もあるので、ベーグルやキッシュ生地も手づくり。そこにドリンクかスープ、デザートプレートが付きます。デザートの盛りがいいところがウリで、お客様にも喜んでいただいています。
ベーグル5種類に米粉パン、中にはさむ具材が数種類。キッシュもだいたい3種類あり、好きなように組み合わせられる3歳のお子さんがいらっしゃるとのこと。子育てと仕事の両立は大変でしょうね。
そうですね。出産のときは1カ月店を休み、子どもをおんぶしながら仕事を再開。3人のスタッフさんはオープン当時からいる方ばかりで、産後は私の代わりに子どもあやしてくれたり、ずいぶん助けてもらいました。
今、子どもは向いの保育園に通っています。館林に住んでいるので、朝は子どもと一緒に出勤し保育園に預け、仕事を終えたら迎えに行って一緒に帰るのが毎日のパターン。困ったときには板倉ニュータウンに住む姉や、実家の両親に頼めるので心強いです。
休日はどんなふうに過ごしていますか？
会社員の夫は土日が休み。一緒に休日を過ごせるように、店は日曜と月曜を定休日にしています。休日には、気になっていたカフェに行ったり、友人がやっているお店を訪ねたり。昔からカフェとケーキ屋さんとパン屋さんをめぐるのが大好なので。
板倉ニュータウンはどんなところが魅力だと思いますか？
実は今、家を建てようかといろいろ見ているところです。そういう視点で見ると、ここは道が広くて、街がきれい。自然もいっぱいあるし、人の目が届きやすいので、のびのびと子どもを育てられと思います。子育て支援が手厚いことや、交通アクセスがよく、都内に通いやすいのも魅力ですね。
板倉ニュータウンはどんな人に向いていると思いますか？
犬を飼う方にすごくおすすめです。わたしもときどき愛犬を連れてきますが、歩道が広々としていて、水辺の風景も気持ちいいし、犬のお散歩にはもってこい。渡良瀬遊水地が近いので、自然やアウトドアが好きな人にもいいと思います。
増田さんにとってのITAKURA LIFEとは？
板倉町にはロポンのようにゆっくり本を読みながらお茶を飲める場所が、あまりありませんでした。デザインカプチーノも、マカロンも、以前はなかったものです。これからも今までなかった新しいものを届けていきたい、そういう場でありたいと思っています。
お店でも使っているスタジオMのお皿を販売。販売会で出会った増田さんお気に入りのブランド
テラス席に犬を放して、店内でお茶を飲むこともできるショーケースに並ぶケーキやマカロンを見ているだけで幸せな気分になれる、かわいらしいケーキ屋さん「ロポン」。お気に入りの本を持参して、カフェスペースでくつろぎのひとときを過ごしてみませんか。
[ DATA ]
Cake Cafe ロポン
所在地：〒374-0112 群馬県邑楽郡板倉町朝日野3-8-8
電話：0276-55-4525
営業時間：10:30～17:30
定休日：日曜日、月曜日
駐車場：5台
店内10席、サンルーム・テラス10席、終日禁煙、ペット可（テラスのみ）
ブログ：https://profile.ameba.jp /ameba/8283366666/
