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BLANC DE BLANCS (ブラン ドゥ ブラン)店主 赤坂 翔さん

BLANC DE BLANCS (ブラン ドゥ ブラン)
店主 赤坂 翔さん

のどかな田園風景が広がる板倉町の西部にたたずむ古民家カフェ「ブラン ドゥ ブラン」。2016年のオープン以来、地元の人々に親しまれ、県外からのリピーターも多い人気店です。「祖父母から引き継いだ家を、どうしても残したかったんです」と、店主の赤坂翔さんがこのカフェに込めた思いを語ってくれました。

どうしても残したかった愛着ある家を、
ゆったりとした時間を楽しめる古民家カフェに再生
どうしても残したかった愛着ある家を、ゆったりとした時間を楽しめる古民家カフェに再生

「家を建て直すことにした」背中を押した両親の言葉

古民家カフェをオープンしようと思ったきっかけは?

ここはぼくが生まれ育った家なんです。曾祖父が建てたもので、築70年ぐらい経っています。昔の人の身長に合わせてつくられているので、建具ひとつとっても低くて暮らしにくい。雨漏りがして屋根は直したけれど、両親はもういいと。ついに家を建て直すと言い出したんです。

いざ壊すとなると愛着がわいて、どうしてもこの家を残したいという気持ちになってしまって。ぼくは実家を離れて都内のダイニングバーで働いていて、ちょうど自分で店をやろうと場所を探しているタイミングだったんです。ここで店をやるから家を残してくれと両親に頼むと、「それならいいんじゃない」と案外あっさり許してくれました。

小さいときから料理が好きで、迷わず飲食の道に進みました。この世界に入ったときから、いつかは自分の店を持ちたいと思っていましたけど、まさかこんな形でやることになるとは想像もしていませんでしたね(笑)。

かなり時間をかけてリノベーションをされたとか?

工事自体は3カ月ほどでしたが、その前が長かった。構想に2、3年かかりました。親戚が紹介してくれた設計士さんと、月1ペースで会って打ち合わせをしたり、いろんな店を視察に行ったり。年齢も近く、馬が合ったので、いいパートナーに出会えてラッキーでした。

最初は平屋に改修しようと思ったんですが、別棟と高さが合わないと格好が悪いということで、2階の床を取り払い吹き抜けにしました。あとは、部屋ごとに色が違った土壁をすべて白く塗り、柱を塗装したぐらい。基本的にはほぼ元のままです。

床は畳なので、靴を脱いで上がってもらいます。古民家をリノベーションした店舗は、床をフローリングにすることが多いようですが、ぼくは畳が好きなので残しました。縁側も元のまま。今は畳の部屋や縁側のない家が増えていますよね。それがさびしくて……。

柱がみごとな吹抜けの空間。ゆっくり過ごしてもらいたいと席数を抑えている梁がみごとな吹抜けの空間。
ゆっくり過ごしてもらいたいと席数を抑えている
2階を取り払って不要になった階段は下足入れに2階を取り払って不要になった階段は下足入れに

建具や家具も古くて趣があります。この家に元々あったものですか?

みんな家にあったものです。箪笥類はもっと数があったんですが、残念ながらぼくが家を離れている間に処分されてしまって。でも、リノベーションの際に床下の収納庫から出てきたものもあるんです。そんなスペースがあるとは、家族の誰も知らなかったので驚きました。

一部の家具は、東京に住む骨董好きの叔母から譲り受けたものです。祖父母の着物や帯もインテリアに活用しています。床の間の花や玄関まわりの鉢植えは、母が趣味で飾っているもの。そのへんはお任せで、自由にやってもらっています。

懐かしがってくれるお客さんも多いですし、若いお客さんが「ああ、田舎のおばあちゃんちに来たみたい!」と喜んでくれるのもうれしいですね。

柱がみごとな吹抜けの空間。ゆっくり過ごしてもらいたいと席数を抑えている黒電話が今も現役。窓辺の飾りも素朴でレトロな雰囲気

地産地消。
採れたての季節野菜をたっぷり使った料理が自慢です

「ブラン ドゥ ブラン」という店名の由来は?

僕の生まれる前に、両親が館林でやっていた喫茶店の名前をもらいました。意味は、白の中の白。ワインの名前からとったと聞いています。両親が店をやっていたのは40年も前のことですが、「昔、よく行ったんだよ」と思い出話をしてくださる方もいますね。

手挽きのコーヒーミルはご両親の喫茶店で使われていたもの手挽きのコーヒーミルはご両親の喫茶店で使われていたもの

カフェながら、料理もおいしいと評判です。こだわりは?

料理はもちろん、デザートもアイスクリーム以外は全部、ぼくが手作りしています。「おいしい!」と言ってもらいたいから、作れるものは全部自分で作ろうと、そこがこだわりですね。

自慢は、両親が丹精込めて育てた野菜をふんだんに使った料理。タマネギをじっくり炒めてルーから作るカレー、旬の野菜たっぷりの本日のパスタはぜひ味わってほしいですね。昔ながらのナポリタンや寒い季節限定のグラタンも、リピーターが多い人気メニューです。

このレトロな空間にはいまどきの耳慣れない料理より、パッとイメージがわく懐かしい料理のほうが似合うと思って、こんなメニューにしました。

ランチセットは1400円。スパイスを炒った香ばしさと豚肉が溶けるまで煮込んだコクが評判のポークカレーランチセットは1400円。スパイスを炒った香ばしさと豚肉が溶けるまで煮込んだコクが評判のポークカレー
ランチセットのデザートは冷たいスキレットで出される手作りケーキ。自慢のコーヒーと一緒にゆっくり味わいたいランチセットのデザートは冷たいスキレットで出される手作りケーキ。自慢のコーヒーと一緒にゆっくり味わいたい

どんなお客さんが多いですか?

平日のランチは女性客、特に若いママさんたちが多く、週末はファミリーのお客さんが増えます。畳があるからか、赤ちゃん連れの方もけっこういらっしゃいます。県外のお客さんも珍しくありません。あしかがフラワーパークなど、レジャーの帰りにわざわざ高速を降りて立ち寄ってくださる方もいてうれしいですね。

週末の夜はパーティで貸し切りになることも。ライブをやらせてほしいという話もあって、そういったイベントにもどんどん使ってもらえたらと思っています。

ゆったり流れる時間と水辺が魅力
ここを起点に楽しみは無限大

高校時代はボート部でインターハイにも出場したという赤坂さん高校時代はボート部でインターハイにも出場したという赤坂さん

生まれ育った板倉町はどんなところが魅力だと思いますか?

板倉町は田園風景が残るのどかな町です。いい水辺があちこちにあって、子どもの頃は、利根川の土手で従妹と一緒によく遊びました。高校時代はボート部だったので、渡良瀬遊水地で大会に出たことも。この近くにも「群馬の水郷」という親水公園があって、揚舟という木造船の周遊体験ができますよ。

板倉ニュータウンの印象はいかがですか?

広い道路や公園がしっかり整備されていて街並みがきれいですし、板倉東洋大駅から都心方面へのアクセスも便利。文句なく暮らしやすいと思います。実は、板倉ニュータウンの建設が始まった頃、仮囲いにぼくの絵が飾られていたんですよ。テーマは「未来の街」だったかな。どんな街ができるんだろうとワクワクしたのを覚えています(笑)

板倉ニュータウンは、どんな人に向いていると思いますか?

"水辺と緑の自然豊かな街"というキャッチフレーズ通り、多くの自然といろんなアクティビティが楽しめる環境です。渡良瀬遊水地はウィンドサーフィンやカヌーなどのウォータースポーツから、自転車、熱気球、グライダーまでレジャーが盛りだくさん。最近はSUP(スタンドアップパドル)も流行っているみたいです。それと板倉町にはゴルフ場もあるから、ゴルフ好きにももってこいですよね。

群馬、埼玉、栃木、茨城の県境というおもしろさもあります。川を渡ると県が変わって、これだけ近いのにお店の雰囲気もけっこう違う。ちょっと出かけるだけで刺激と発見があって楽しいと思います。

赤坂さんにとってのITAKURA LIFEとは?

ぼくは自転車が好きなんですが、今はなかなか遠出する時間がなくて……。でも、サイクリングのついでに立ち寄ってくれる方もいて励みになります。このまちに住む人やこのまちを訪れた人に、懐かしい空間と心を込めた料理でホッとくつろいでもらうこと。それがぼくにとっての「ITAKURA LIFE」かもしれません。

古民家好きでなくても、心ひかれる個性派カフェ「ブランドゥブラン」。どこか懐かしく、落ち着ける空間は、ゆったりと時間を過ごしたい人にもってこい。ぜひ一度、訪れてみては。

[ DATA ]
Blanc de Blancs(ブラン ドゥ ブラン)
所在地:〒374-0134 群馬県邑楽郡板倉町籾谷1587 
電話:0276-82-3262
ウェブサイト:https://www.blanc-de-blancs.com/
営業時間:11:30~15:00/17:30~22:00 ※平日ディナーは予約制
定休日:水曜日・第3火曜日
駐車場:20台
終日禁煙・席数26席

Blanc de Blancs(ブラン ドゥ ブラン)