2010年に定年退職を機に埼玉県加須市から転居し、板倉ニュータウンで新生活をスタートした平井さん夫妻。趣味を楽しみ、ボランティア活動にも取り組む武さんと美恵子さんの板倉ライフをうかがいました。
加須市から転居されたきっかけは?
武さん「最初は子どものために土地だけでも買っておこうと、板倉ニュータウンの購入を決めましたが、私が定年を迎える区切りとして新しい家を建てようということになったんです」
美恵子さん「土地を買ったときは、まさか自分が住むことになるとは思ってもいませんでした(笑)」
板倉ニュータウンのどこに魅力を感じましたか?
武さん「一番はコミュニティ道路とフットパスですね。私たちが選んだ区画は南側に幅3メートルほどの歩行者専用道路が設けられていて、前の家とほどよい距離感がある。敷地もそれなりに広く、開放感のある暮らしができそうだなと感じました」
どんな暮らしをしたいと思いましたか?
美恵子さん「夫が現役を退いての新生活ですから、ゆっくりのんびりできればいいね、と話していました。家の設計にはさほどこだわりはないのですが、ゆったりと暮らせるよう廊下や階段の幅を広く取りました」
生け垣や庭木が印象的です。庭づくりのこだわりは?
武さん「庭が更地のままでは家が暖かくないので、生垣や樹木の手入れは欠かしません。もともと庭木を触るのが好きなんです。玄関前のツゲやキャラ、サツキは前の家から持ってきたもの。ツゲの生け垣は剪定から竹組のメンテナンスまで自分でやっています」
美恵子さん「車庫の隣はミニ菜園にしました。夫が土づくりに迷いながらも、きゅうりにナス、ピーマン、トウガラシなどの野菜作りを楽しんでいます。今年はスイカにチャレンジしようと張り切っているんですよ」
板倉ニュータウンでの暮らしはいかがですか?
武さん「私は週に2~3回、ニュータウンをぐるりと巡る1時間程度のウォーキングを習慣にしています。歩道が広いので歩きやすいし、電柱を地下に埋設したエリアは空が広くて気持ちがいい。駅の近くを流れる海老瀬川では、運が良ければカワセミが見られます。それからゴルフも楽しみのひとつ。近くに板倉ゴルフ場があり、ご近所の仲間と年に15回ほどラウンドしています」
美恵子さん「板倉ゴルフ場の前の土手は桜がとてもきれいなので、シーズンには二人でよく出かけます。水辺の広場やフラワーガーデンのある『ふれあい公園』も、季節ごとの景観が美しいお気に入りの散歩コースです」
家ではどんなふうに過ごしていますか?
美恵子さん「私は手芸と料理が趣味で、時間があればバッグを作ったり、新しい料理のレシピを試したり。何年か前にお友だちに教えてもらって作り始めた自家製の柚子胡椒はすっかり我が家の定番。庭で収穫したトウガラシを使っているんですよ」
武さん「退職してからうどん作りを始め、今ではなかなかの腕前です(笑)。ですからお世話になった人へのお礼は自家製うどんと決めています。妻の作るバッグもプレゼントに喜ばれます」
買い物など生活の利便性はどうでしょう?
美恵子さん「ニュータウン内にスーパーが2つ、近くに園芸用品が何でもそろうホームセンターもあり、日常の買い物に不便を感じることはありません。ちょっとした買い物があるときは車で館林へ。ニュータウン内は道路が整備されていて、高速のインターも近いのでカーライフが快適です」
地域とのつながりは深まりましたか?
武さん「頼まれて民生委員を6年やり、その間に交友関係が広がりました。いろいろ声をかけてもらい、シルバー人材センターから依頼されて駅駐輪場の自転車の整理を週2回しているほか、最近は介護予防サポーターとしてシニアの頭の体操や筋トレ教室のサポートもしています。妻も友人に誘われて、デイサービスで食事を提供する手伝いをしています」
ほかにもボランティア活動をされているそうですね。
美恵子さん「夫が民生委員を引き受けたときに何か地域の役に立つことをやろうと、小学生の通学の見守りを始めたんです。私が黄色い旗を作り、あちこちお店をまわって帽子から靴まで全身を黄色でそろえて、駅前の交差点に立って旗を振ること6年。毎朝ですから、よく続いたものです」
武さん「子どもたちに『おはよう』『おかえり』と声をかけることで、もっとみんなが自然にあいさつを交わすようになればと思って続けてきました。公園で遊んでいる子どもたちのなかには、『旗を振っているおじさんだ!』と気づいてあいさつしてくれる子も多く、毎日旗を振って声をかけてきた成果があったかなと思っています」
板倉ニュータウンはどんな家族に向いていると思いますか?
美恵子さん「車道も歩道も広く、照明が多いので夜も明るくて安心です。渡良瀬遊水地が近く、ウォーキングやサイクリング、バードウオッチングなど楽しみが豊富。子育て世代もリタイヤ世代も、年代を問わず快適に暮らせるまちだと思います」
武さん「まだ新しいまちですから、周囲と積極的に交流するオープンなマインドな人に来てもらって、一緒にコミュニティを育んでいけたらうれしいです」
最後に、お二人にとってのITAKURA LIFEとは?
武さん「転居してきた人が近所に気軽に世間話ができる知り合いができて、その関係が継続していくのが理想です。コミュニティがしっかりしていれば防災面でも安心ですから、より良いコミュニティを目指して私たちにできることを続けていこうと思っています」
好きなことを楽しみながら、コミュニティも大切にしている平井さん夫妻。安心して心地よく暮らせるまちを求めている人は、板倉ニュータウンを訪ねてみませんか。